こっそり読書&ダイエット記録ブログ

読んだ本を忘れないように記録します。 目指そう!年間100冊 そしてレコーディングダイエット!(2008年より)

49「たった一度の人生だから」日野原重明 星野富弘

義母が買った本を薦められて借りて読んだ。
95歳の日野原さんと画家の星野さんが「いのち」について語り合った対談。
星野富弘さんは脊椎損傷の怪我で手足が不自由なため口で絵を描いておられる。その絵はとても優しく添えられている言葉もとても心に響く。

日野原さんも星野さんもクリスチャンであるので、生きているというより生かされていると考えられるのだと思う。常に謙虚であり、感謝し、そして希望を忘れないという姿勢を学びたいと思ったし、若い人も見習ってほしい。

私たち人間はいずれは「死ぬ生きもの」なのです。
・・・死を受け容れながらも、その日が来るまで、
きょうをどのように生きようかと考えるのが、
深い生き方ではないでしょうか  日野原


自分のためだけに生きようとしたときは、ほんとうの意味で
自分のいのちを生かしているのではない  星野

48「おはん」宇野千代 新潮文庫

名作といわれながら、なかなか今まで読む機会がなくて、初めて手にとって読んだ。

「よう訊いてくださりました。私は・・・」から始まる、この小説はずーっとこんな感じで口語体なのである。

まるで自分がその語り手の話を目の前で聞いているかのように感じる。

一人の男が「おはん」と「おかよ」の間を行ったり来たりして、読んでいて腹立たしいくらいなのだが、男の中途半端な優柔不断さや、女はそれを許してしまうその心につい共感してしまい、いつの時代でも男と女は変わらないものだなぁと思った。

子供を亡くしてまでも男に恨み言を言わないどころか、身を引く「おはん」がもどかしい。
でもきっと男の理想は「おはん」なのだろう。

やはり名作である。

47「平成お徒歩日記」宮部みゆき 新潮文庫

あるときは赤穂浪士のたどった道、お伊勢参りに箱根超えと宮部みゆきが江戸を感じる珍道中記。

この間の深川オフへ行ったところとかぶるので、とても楽しく読めた。
宮部さんの明るく楽しい人柄も出ていて、おこがましくも友達になりたいって思った。

特に神秘主義的な内容の新しい宗教に惹き付けられることの多い今の若者たちに、ある特定の教えに身も心もなげうって奉仕してしまう前に、たとえば善光寺や伊勢神宮を、一度は訪ねてみてほしいなとお願いしたいのです



ここに激しく共感。身近なところに神様はたくさんいらっしゃる。

46「杉浦日向子の江戸塾」杉浦日向子 PHP文庫

対談形式の本は読みづらくて今まで避けてきたのだけど、これは対談形式だからこそ、疑問に思った江戸のあれやこれやがすぅっと頭に入る感じだ。

宮部みゆきや北方謙三も対談に加わって会話が面白い。

江戸の庶民女性は数少なく、職業をもっていたので自立していて四十からが色事でも相当楽しんだらしい。ひぇ〜って感じ^^;

とにかく江戸の庶民は遊ぶときには徹底的に遊ぶ。現代人のなんとゆとりのないことか・・・

便利さと豊かさは同じものではないと思うんです。便利なハイテク商品が社会に貢献することもあるし、その便利さゆえに精神の豊かさを失うことだってあるんです。



江戸時代を覗いてみたい〜。
これから時代劇を見る目がちょっと変わりそうな一冊。

45「幻色江戸ごよみ」 宮部みゆき 新潮文庫

お江戸シリーズが面白くてまた読んでしまった。

江戸の庶民の暮らし、どちらかというと恵まれない底辺に生きる人々を描いた作品(短編12話)で、これまたとてもよかった。

不器量で大女のお信が評判の美男子に見初められたその理由とは・・・
ちょっと怖くてほろりとくる「器量のぞみ」や、神がいなくなるという神無月にだけ泥棒をする男の話「神無月」が印象に残った。

これといって結末がなくても余韻が残る、そして想像できる話っていい。