こっそり読書&ダイエット記録ブログ

読んだ本を忘れないように記録します。 目指そう!年間100冊 そしてレコーディングダイエット!(2008年より)

35「つきのふね」森絵都 角川文庫

riroさんお勧めの本。

このごろあたしは人間ってものにくたびれてしまって、という書き出しにまず惹かれた。主人公は中学生のさくら。
ノストラダムスの予言を信じていたあの頃、どうせ頑張っても皆死ぬだけじゃないかとか、そんなことを思っていた昔の自分と主人公がだぶって苦笑い。

妙に冷めた目で世の中を見ている思春期、そして難しい友達関係。


どう友達関係が修復していくのかはらはらしたが、救いのある終わり方もいい。

人は人に傷つけられるけど救われるのも人で、そして自分で気づかなければいけない。

そんなことを確認させられ、ちょっと泣きそうになった一冊だった。
確かに大人になった今の方が心に響くのかもしれない。



34「廃用身」久坂部羊 幻冬社文庫

これは一体小説なのか、はたまたノンフィクションなのか?
医者が書いているがゆえに、こんなこともありうるのではないか、自分が忘れているだけでこういう事件があったのではないかと思ってしまった。

廃用身、それは麻痺などでもう動かなくなった見込みのない手足のこと。
漆原医師はAケアと称し、画期的療法としてデイケアにいる老人の手足を切断していく。そして、それはマスコミに知られることとなり、悪魔の医師として告発され、たたかれる。

漆原医師の手記と最後まで漆原医師を支持した編集者によってこの本が書かれたことになるのだが・・・

とにかく、高齢化社会で、老人介護の問題が浮き彫りになっている今、
恐ろしいほどのリアルさがあり、読んでいて怖かった。
そして、マスコミの怖さ。何が正しいのか、信じられるものは何なのか。傑作だと思う。

33「沈むさかな」式田ティエン 宝島社文庫

「このミス大賞」の優秀賞受賞作ということで購入。ちなみに大賞作は「4日間の奇蹟」

湘南を舞台に父の急死の真相をさぐるため、主人公が海辺のクラブにもぐりこむ。そしてダイバーの変死、中絶斡旋のうわさ、人再生研究などの疑惑の中、主人公は少しずつ大人になっていくといった内容。

着眼点は非常に面白い。
ストーリーも面白い。

だけど、どうも二人称の語りがすっと入っていかない。
主人公を「キミ」と書く書き方に最後までなじめなかった。あと、主人公の暗さにどうも感情移入がしづらかった。

もし三人称や一人称で語られていたらどんなに面白かったかと
思ってしまう私は素人なんだろうなぁ〜。

32「こころの処方箋」河合隼雄 新潮文庫

この手の本はたくさん持っているのだけど、ついつい手にとってしまう。
心理学者である著者は言う
「人間の心などわかるはずがない」と。
色々な事件がおきるたびに解明しようとするけど、結局はわかったとすぐに解決してしまうことに危険性があるというわけだ。

「理解ある親」をもつ子はたまらないの一部抜粋

子供は成長してゆくとき、時にその成長のカーブが急上昇するとき、自分でもおさえ切れない不可解な力が湧き上がってくるのを感じる。それを何でもいいからぶつけてみて、ぶつかった衝撃のなかで、自らの存在を確かめてみるようなところがある。そのとき、第一の壁として、親というものがある。親の壁にさえぎられ、子供は自分の力の限界を感じたり、くやしい思いをしたりする。しかし、そのような現実を通じてこそ子供は自分というものを知り、現実というものを知るのである。



親は壁になってさえぎることも必要なのだ!
ここの部分だけでも読む価値があった。

31「色の秘密」野村順一 文春文庫

人はピンクで若返り、白い部屋が美人を作る。
色で部屋が広く感じたり狭く感じたり、目隠ししても皮膚からも色を感じたり光を感じたりできるという。

奥さん、黒を着るとしわが増えるそうですよ(笑)

何色がすきな人はこういう傾向という性格判断みたいなものも書いてあるので、読んでいて面白かった。

でも、ピンクばかり着ている芸能人のパー子さん、そんなに若く感じないけど・・・ピンクが本当に若返るのか疑問だ。